私は東北の出身で、正直30歳を超えるまでゴキブリを見たことが一度もありませんでした。
そういう人にとっては、今目の前を通っていった虫がゴキブリなのかどうかも分からないと思いますし、ゴキブリだということが分かっても「あれは何ゴキブリなんだろうか?」と不安になってしまう人もいるでしょう。
このページでは、日本の一般的なお家で確認できるゴキブリの種類について解説します。
イメージを掴んでいただくために実物の写真を掲載しています。閲覧注意です。
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クロゴキブリ
体長:30㎜~40㎜
成虫の寿命:半年程度
恐らく日本で見られるゴキブリの中で1番メジャーじゃないかと思うのが、こちらのクロゴキブリです。光沢のあるボディといい、長い触角といい…。ゴキブリと言えばコレを連想するという人も多いのではないでしょうか。
クロゴキブリという名称ですが、言葉の通り黒いゴキブリというわけではなく、どちらかと言うと茶褐色という印象を受けると思います(本当に黒いのは、後述しているヤマトゴキブリの可能性も)。
屋内よりも屋外で見られることが多いと言われており、もし「たまたまコイツの成虫を部屋で1匹見かけただけ」という場合であれば、部屋内で繁殖しているとは限らず、たまたま外から1匹だけ入り込んできただけという希望も残ります。
クロゴキブリの幼虫は幼齢期と成虫は黒い体をしていますが、幼齢期が終わりに差し掛かる頃は赤褐色の見た目をしているので、チャバネゴキブリと間違わないことが重要です。
チャバネゴキブリ
体長:10㎜~15㎜
成長の寿命:90日~150日
日本で1番生息数が多いと言われているのが、こちらのチャバネゴキブリです(私がリアルに初めて見たのもコイツでした)。
クロゴキブリと違って寒さに弱く、主に屋内に生息しているということから、飲食店の厨房などで見かける機会が多いのではないかと思います。
卵鞘は固定するように産み付けるのではなく、卵が孵化するまでメスのお尻に付けっぱなしにしておき、産み落とすのと同時に卵が孵化するという特徴を持っています。
ヤマトゴキブリ
https://www.jataff.jp/konchu/gokiburi/0601.htm
体長:25㎜~35㎜
成虫の寿命:3ヶ月~4ヶ月
国内在来種で、クロゴキブリよりも漆黒のイメージがあります。見た目的にはクロゴキブリに非常に近く、見分け方としては「ヤマトゴキブリの方が細身で、光沢が無くマットな感じ」です。
オスとメスの判別が非常に容易で、メスは体の半分程度しか羽がありません。
ワモンゴキブリ
体長:30㎜~45㎜
成虫の寿命:100日~700日(温度に起因する)
日本国内の屋内でよく見られるゴキブリの中では最大級と言われているのが、こちらのワモンゴキブリです。
クロゴキブリよりも明るい褐色で、オスとメスの判別は触覚の長さで簡単に判別可能です(オスは触覚が長い)。また、ワモンという名前にもあるように、頭部に独特の模様を持っています。
原産地はアフリカで寒さに弱いらしいのですが、近年は北海道でも確認されたとのこと(Wikipediaには20℃以下では活動できないって書いてたけど、寒さに耐性ができてきたのかな?)。
ゴキブリ共通の生態と特徴
ゴキブリの生態
夜行性
集団で生活・行動する
湿気が多く、ジメジメした場所を好む
雑食で何でも食べる
繁殖力が強い
共通する生態(特徴)はこんな感じです。
ゴキブリは集団で生活することによって成長スピードが速くなるとも言われていますし、自分たちにとって有益な餌場などの情報は仲間同士でシェアすると言われています。
水さえあれば長期間生きられたり、なんでも食べたり、繁殖スピードも速い…。圧倒的な生命力を持っているというのは、どのゴキブリにも共通事項と考えて差し支えないでしょう。
ちなみに「何でも食べる」というのは、仲間の死骸も食べるということです。これを利用して「毒で殺して、その死骸を仲間に食べさせることで連鎖的に駆除する」というのがブラックキャップなどのアイテムです。
これを使うと勝手に死んでいるという場合がほとんどで、本当に効果があったかどうかを視認できないのが難点ですが、ゴキブリの死骸を見たくないという人にはおすすめ。
ゴキブリによる被害
菌を媒介する(サルモネラ菌、赤痢菌など)
糞や死骸がアレルゲンになる
生活環境を悪化させる
見た目が気持ち悪いというのはさて置き、ゴキブリがここまで嫌われているのには大きな理由が存在します。
最も言われている被害は「菌」ですよね。トイレや下水管などから色んな菌を持ってきてバラまかれたら、こっちサイドとしてもたまったもんじゃありません。
また糞尿で住居を汚したり、電気配線をショートさせたりという被害もよく聞きます(私は仕事で電気機器の修理をしていますが、ゴキブリが原因でガスコンロが壊れた現場を何件も見たことがあります)。
最後に
ここで紹介した4種類が、主に日本で目にする機会が多いゴキブリです。
爬虫類などのペットのエサとしてレッドローチやデュビアを飼育しているという人も多いので、何らかのトラブルでそれらが逃げ出した際は、ここで紹介していない珍しい個体を目にするかも。