家で黒光りしたゴキブリや茶色くて巨大なゴキブリを見ることは恐怖そのものですが、実は「ゴキブリの幼虫」を発見することの方が怖かったりもします。
どちらかと言えば「動きが早くて殺虫スプレーにも強そうな大人のゴキブリの方が厄介では?」と思うかもしれませんが、確かにゴキブリを駆除するという視点から言えば、成虫の方が厄介でしょう。
しかし、ゴキブリの幼虫がいるという状況の方が、意外と深刻だったりもするんです。
そこで今回は「家でゴキブリの幼虫を発見、駆除する際に知っておきたいこと」についてご紹介します。
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ゴキブリの幼虫が家に出現するということの意味
- 幼虫が外から家の中に侵入してきた
- お家の中の卵が孵った
家の中でゴキブリを見かけたという場合、基本的には「家に住み着いているゴキブリ」か「外から侵入してきたゴキブリ」のどちらかになります。
よく「ゴキブリを1匹見つけたら、〇〇匹いると思え!」なんて言われてますが、ゴキブリの種類やお住まいの環境によっては、一概にそうとも言えず、意外と外からたまたま1匹入り込んだだけというケースも捨てきれないでしょう。
ただし、これはあくまで成虫の場合です。家の中で見つけたゴキブリが成虫なのか幼虫なのかには、無視できないほどの大きな違いがあります。
ゴキブリの幼虫は積極的に動き回らない
私たちが持つゴキブリのイメージは「暗くて目に付きにくい部分をカサカサ動き回っている」というイメージです。
魅力的なエサを発見した場合などは、明るいところに出現したりもしますが、基本的には人間の目に付きにくい所で隠れているという印象を受けます。
この時、見つけるゴキブリの多くは「雄」であることが多く、雌は基本的には出不精で、餌場と巣の移動くらいしかしないと言われています。
「では幼虫は?」という話なんですが、ゴキブリの幼虫も基本的には積極的に動き回るということはしません。
飛んだり跳ねたりする能力に乏しいということもあって、基本的には一緒に生まれた仲間たちと集団行動しながら、成虫になるまで必要最低限の行動しかしないというイメージです。
幼虫の特徴を知れば知るほど「巣」の存在がよぎる
- 同期と集団行動
- 1匹で積極的に動き回るということはあまり無い
もちろんゴキブリの中にも特殊な例というか「おかしな奴」はいると思うので、全部が全部これに当てはまるわけではありませんが、上記の特徴を理解すれば理解するほど、家の中にゴキブリの幼虫が出現したことの意味を理解できるのではないかと思います。
ハッキリ言うと「ゴキブリの巣」が近くにある可能性が高いです。しかも、発見したゴキブリの幼虫が小さければ小さいほど、その可能性は高くなると言えるでしょう。
また、家の中でよく見られるチャバネゴキブリについては、幼虫から成虫になるまで2ヶ月~3ヶ月という非常に短いスパンで成長していくため、放置していると爆発的に増殖してしまう可能性も考えられます。
もしゴキブリの幼虫を発見した場合は、大人のゴキブリを発見した時以上に本気を出して駆除することが必要です。
ゴキブリの幼虫を駆除するのにおすすめなのが「バルサン」
ゴキブリの幼虫を発見した際、駆除をするのに重宝するのがバルサンです。
簡単に言うと、薬剤を部屋中に充満させて、部屋内のゴキブリを一網打尽にできるというアイテムなのですが、注意点が3つあります。
- 使用後の換気を含む、メンテナンスが必要
- ペットがいる家では適さない
- 卵には効果が期待できない
部屋中に薬剤をばら撒くわけですから、使用後はそれなりの換気が必要になります。小さい赤ちゃんがいるという場合も、その辺の物を口にいれたりしないように、床などを拭く必要も出てくるでしょう。
そして熱帯魚などがいる空間でも使用することが難しく、ペットがいるお家ではバルサン使用時だけペットを隔離するなどの手間も出てきます。
そしてある意味一番厄介なポイントが「卵に効果がない」という点です。ゴキブリは卵鞘と言って、見た目は平べったい小豆のような卵を産みます。
その中には大量の卵単体が詰め込まれていて、一気に数十匹生まれたりするのですが、卵は外殻がしっかりしていて薬剤を通しません。
もし卵がある場合だと「バルサンを使って成虫や幼虫を一網打尽に出来ても、その後新しいゴキブリの幼虫が孵化してしまう可能性が残ってしまう」ことになるんです。
しかし、幼虫がいるということは「卵が孵化した直後」である可能性が高く、言い返せばバルサンで一網打尽にできるチャンスでもあります。
ゴキブリの成長スピードはハンパ無いので、一刻も早く対処するよう心掛けてください。
最後に
自然が非常に多い地域や、外に出るとマンホールなどでゴキブリをよく見るという地域だと、もしかすると「ゴキブリの幼虫が1匹だけ家に侵入してきた」というケースがあるのかもしれませんが、基本的には、ゴキブリの幼虫を家で見かけたら危機感を持った方がいいです。
どうしてもバルサンが使用できないという環境であれば、ブラックキャップなどのベイト剤もおすすめですよ。ぜひ、お試しください。