お家にゴキブリが出た際の駆除方法には色々な方法があります。ホームセンター等の虫対策売り場に行けば一通り揃えることができますよね?
ここで覚えておかなければならない注意点は「ゴキブリの場合、成虫あるいは幼虫と卵の対策は別で考える必要がある」ということです。
以下ではゴキブリの卵に関する様々な情報をシェアすると共に、私が考えるゴキブリを卵ごと殲滅する方法についてご紹介します。
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Contents
ゴキブリの卵のあれこれ
ゴキブリの卵の見た目や大きさ
ゴキブリの卵は「卵鞘」と呼ばれているタイプで、鳥などのように1つの卵から1体生まれるというものではなく、カマキリなどと同じく「1つの卵から多くの個体が飛び出す」というものです。
その見た目は、上記画像にもある小豆をイメージしてもらえると非常に分かりやすいと思います。小豆は丸みを帯びていますが、ゴキブリの卵はこの小豆を少し平べったくした感じにそっくりです。
どうしても本物が見たいという人は、Youtubeで「ゴキブリ 卵」と入れて検索すれば山ほど出てくるので調べてみてください。
ゴキブリの卵がありそうな場所
ゴキブリが主に卵を産み付けそうな場所のセオリーとして、基本的には「巣」です。
ただし、ゴキブリは巣とは言っても他の昆虫類のように穴を掘ったり家のようなものを作ったりということはせず、集団で固まっているというイメージですね。
そして肝心なその巣は「人目に付きにくい所/水分の確保がしやすい所/暖かいところ」などにある可能性が高いです。具体例は以下の通り。
冷蔵庫、エアコンなどの電化製品の中や後ろ
配電盤、分電盤付近
滅多に動かさない食器棚やベッドの裏
本だな等の隙間
台所や洗面所の排水管付近
観葉植物
基本的には「光が当たりにくく、人間から視認されにくい場所/水回りなどエサに困らない場所」などに卵がある可能性が高いです。
ゴキブリの卵鞘の駆除方法
手っ取り早いのは物理的に潰すこと
上の方で軽く触れたように、ゴキブリの卵鞘は小豆を平べったくしたような形状をしています。これは指などで潰してやれば手っ取り早いです。
ゴキブリの卵は乾燥に弱く、水回りなど湿気があるところに産み落とされるケースが多いのですが、乾燥すると孵化しないということが分かっています。
完全に潰さなくても卵鞘が割れて乾燥すればそれだけで駆除が成功するので、視認できる位置にある卵鞘に関しては「潰す」のがおすすめです。
ゴキブリ退治の金字塔「バルサン」や殺虫剤は卵には効果なし
ゴキブリが大量発生してしまった際の対処法の1つとして「バルサンを炊く」という方法は、今でも高い人気を誇っています。成虫や幼虫など、動き回る個体に対しては絶大の効果を誇っていると言っていいでしょう。
…が、残念ながらこのバルサンによる駆除は、卵鞘状態のゴキブリには効かないと言われています。正確に言うと、成虫のゴキブリを倒せる殺虫スプレーなども卵に対しては効果が薄いと言われています。
そのため、バルサンで家中のゴキブリを駆除しようと考えている場合は「1回目で既に存在している個体を全滅させ、卵が残っている前提でその卵が孵る頃に2回目を発動させる」のがベストです。
ただし卵が孵るタイミングを見計らわねばならず、この見極めが結構難しかったりもします。
日本の住宅で主に見られるゴキブリは「クロゴキブリ/チャバネゴキブリ/ワモンゴキブリ/ヤマトゴキブリ」の4種だと思いますが、卵は3週間~6週間くらいで孵化すると言われています。
※チャバネゴキブリに関しては、メスがお尻に卵鞘をくっ付けた状態にするので少し特殊ですが、メスのお尻から卵鞘が確認できる状態になってから約3週間後に産み落とされ、それと同時に孵化すると言われています。
ゴキブリの卵を熱湯で駆除するのはアリ?
ゴキブリは成虫、幼虫、卵鞘という状態を問わず、熱湯で駆除可能です。
卵鞘を指で潰すのが無理だと言う場合は、熱湯をかけた後でティッシュなどで回収し、ゴミ袋に密閉して捨てるという方法でも問題ありません。
温度は50℃程度でも効果が見込めますが、やはり高ければ高いほど即効性に期待できるので、確実に仕留めたいなら沸騰しているお湯を使いたいところ。
しかしどうしても火傷の危険性が伴うので、そのあたりは十二分に注意して取り扱うようにしてください。
ちなみに「ゴキブリの卵がある場所=メスゴキブリが歩き回った場所」という解釈もできるので、卵を駆除するだけでなくアルコールを使った消毒なども一緒に行うのがベストですね。
そういう意味では熱湯による駆除も悪くないのかも。
最後に
目に見える場所でゴキブリを確認したという場合は、目に見えない所には更に多くのゴキブリが潜んでいる可能性があります。
いくら動き回る個体を駆除した所で、その裏で大量発生&増殖されていたのではかないません。
もしゴキブリの卵を発見したら、孵化する前に駆除。そして家からゴキブリを完全排除しようと考えている場合は、これから生まれてくるゴキブリにも目を向けてみてください。