除虫菊って虫よけに効くの!?蚊取り線香の材料の実態に迫る

除虫菊って知っていますか?ご存知でない方にこの植物を説明する場合は「蚊取り線香ができるキッカケとなった植物だよ」と説明しています。

白と黄色のコントラストが映える、田舎ではよく見るタイプの花なのですが、蚊取り線香と同じ成分を含んでいるんですよね。

ということは「庭に除虫菊を植えたら、天然の蚊取り線香(それも火を使わなくていいやつ)ができるんじゃね?」って考えたのは、おそらく私だけではないはず、

というわけで今回は、除虫菊そのものが虫よけに使えるのかを含め、除虫菊の実態に迫ってみたいと思います。

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目次

除虫菊とは?

除虫菊とは、シロバナムシヨケギクというキク科の多年草を指します。

今や数多くの虫対策グッズを発明して日本最高クラスのメーカーとなっている金鳥(KINCHO)の創始者が、この除虫菊の成分に注目し、渦巻型の蚊取り線香を発明したことは有名なトリビアです。

胚珠に含まれているピレスロイドは、殺虫剤の成分として広く使われている殺虫成分で、人間への害が極めて低いにもかかわらず殺虫能力が高いため、多くの虫ケアグッズで使用されています。

 

除虫菊を植えれば虫よけできるんじゃないか?

ハッカ(ミント)は虫が嫌う植物の代表格である

ハッカ油ってご存知ですか?読んで字のごとく、ハッカから作られるオイルのことなんですけど、清涼感が得られるうえに虫よけとしても効果的なアイテムです。

蚊、コバエ、アリなどの虫全般に高い忌避効果を発揮し、あのゴキブリですらも逃げていくほどのアイテムなのに人間に対して全くと言っていいほど害がないわけですから、虫嫌いにとってはこれを使わない手はないでしょう。

ハッカとは英語名でいうところのミントのことです。そしてミントは、虫たちが嫌う植物としても有名ですよね。

つまりハッカ(ミント)は、加工品も加工前も虫よけ効果が期待できる植物ということになります。

 

除虫菊を植えれば蚊がこないんじゃね?

「虫よけの効果が得たいなら、ミントを植えれば良くない?」と思うかもしれませんが、私は心底蚊などの虫を憎んでいます。憎んでいると自負しております。

もし寄せ付けないだけでなく、殲滅してくれるのであればそれに越したことはないわけで…。寄せ付けないことで良しとするほど、平和的な解決は求めていません(←冗談ですよ)。

もし…もしですよ?除虫菊を植えることで蚊取り線香と同じような効果が得られたとしたら…。蚊を寄せ付けない効果はもちろん、万が一近付いてきた個体を倒す効果があるのであれば、これ以上ない対策だと思いませんか?

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蚊取り線香のメカニズム

ここで一旦、蚊取り線香が蚊に効くメカニズムについておさらいしておきましょう。

上の方にも書いたように、蚊取り線香に含まれている殺虫成分は、除虫菊の胚珠に含まれているというピレスロイドです。

しかし、蚊取り線香は火を付けて初めて蚊取り線香としての役割を果たします。

蚊取り線香とは「燃やすことによって有効成分のピレスロイドを極細微粒子として空気中に浮遊させ、長時間殺虫効果を維持できるようにしたもの」です。

火を付けることで揮発したピレスロイドが、蚊の体表や気門(息を吸うところ)を通して蚊の体内に取り込まれることで初めて効果を発揮するものとなっています。

 

除虫菊はそのままでは蚊除け効果はなし

除虫菊も胚珠にピレスロイドを含んでいるというだけで、そのままでは火を付けていない蚊取り線香と一緒です。

冷静に考えたら、もし除虫菊に殺虫効果があったら河川敷は蜂とかハエなんかにとって地獄でしょう。蜜を吸おうと思って花に触れた瞬間に死んでしまうとか、そんな光景は見たことないですよね。

ちなみに理論上は、除虫菊を燃やせばピレスロイドが揮発して、殺虫効果をもたらすものと思われます。しかし、人気Youtuberでも「除虫菊を燃やして蚊取り線香の代わりにしてみた」という試みはやっておらず、ソースはどこにも無かったので、あくまで理論上です。

ただ、お庭に植えた大量の除虫菊を燃やしてしまうと家事に繋がる恐れがありますし、なによりもそこまでするくらいなら蚊取り線香を焚いた方が早いですよね。

炎上はYoutubeだけに留めておきましょう。

 

まとめ

蚊取り線香の生みの親「除虫菊」は、そのままでは蚊除け効果は無い

除虫菊で蚊除け効果だけでなく、蚊を殺虫する効果が得られるのであれば、除虫菊だらけの庭を作ってYoutube動画を作ろうかとも思ったのですが、残念ながら除虫菊にはそのままで蚊除けができる効果はないようです。

植物から蚊除け効果を得たいのであれば、ミントなどの力を借りた方が良いでしょう。

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