アカイエカとは?夜の寝室で暴れまわる厄介極まりないやつ!

私はずっと「蚊=ヒトスジシマカ」と思っていました。

実際に家で蚊の音を察知したら手のひらでパンッとやったりするんですけど、やったかどうかを確認することはしても、それがヒトスジシマカかどうかってのは確認してなかったんですよね。

で、どうやら家の中に侵入してくる個体で、それも「私たちが寝ている間に襲ってくる傾向が強いのはアカイエカと呼ばれる蚊」なんだそうです。

というわけで今回は、アカイエカの生態や特徴について簡単に説明したいと思います。

アカイエカの画像を取り扱っています。気分を害する方はそのままブラウザバックしてください。

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目次

アカイエカとは?

体長が5mm前後の、茶褐色・赤っぽい見た目をしている蚊です。日本では、一般的に「蚊」といえば、アカイエカを指すのではないかと思います(ヒトスジシマカはヤブカって呼ばれたりしますからね)。

ちょっと名前が覚えにくい…そういう方は、赤家蚊(アカイエカ)と覚えてください。見た目が赤っぽくて、家など屋内を拠点に活動することから、このような名前が付けられたんだとか。

アカイエカは主にニワトリなど鳥類からの吸血を好むようですが、人や犬などがターゲットになることも多く、特に犬の場合だとフィラリアを媒介することで知られています。

夜行性のインドア派ということで、私たちにとっては最も厄介な存在の蚊と言えるかもしれません。

日本での出現期は3月から11月頃にかけて、特に真夏をピークとしており、夜行性で日没から明け方にかけて特に活発に活動すると言われています。

「じゃあ昼は刺されないのか?」って話になると絶対にそうだとは言えませんが、全体的な傾向として「昼に刺すのはヒトスジシマカ、夜に刺すのはアカイエカ」と言われているのが現状です。

参考ヒトスジシマカとは?デング熱やジカ熱を引き起こす憎いやつ!

 

アカイエカは産卵のために吸血する

割と一般常識のような気もしますが、知らない人は知らないんじゃないかと思います。

実は蚊は「産卵のために吸血をする」という生き物です。愛する我が子に栄養を与えるために、自らがリスクを冒して吸血行為を行い、栄養満点の血を吸いにくるというわけですね。

つまりメスの蚊、それも繁殖期の個体しか刺しません

しかし、肉眼でオスかメスかを見分けることは難しく、しかも「血を吸いに来たメスを追いかけてオスも飛来する」という特徴があるため、基本的には群がってきたからメスというわけでもないので注意が必要です。

 

アカイエカの寿命について

  • 卵期間 :1日~2日
  • 幼虫期間:5日~10日
  • 蛹期間 :2日~3日
  • 成虫寿命:1ヶ月程度

アカイエカの生態サイクルは上記のような感じです。

産卵期のメスしか刺さないと聞けば「そんなに刺されるタイミングってないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、やつらは1ヶ月程度の寿命ですし、1度の産卵でおよそ100個~200個程度の卵を産むと言われています。

特に産卵が目的で吸血するということは、私たちが家で寝ている時などに刺されたときは「私たちの生活圏内で産卵する可能性が高い」ということなので注意が必要です。

後述していますが、アカイエカはドブ川などの汚水があるところで繁殖するため、そのような場所で発生したアカイエカを家の中に侵入させないようにするのが最も効果的な対策となります。

ちなみに越冬する個体については、約半年ほど生きられるようですが、冬の期間は吸血しないのでご安心を。

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アカイエカは綺麗な水場では繁殖しない

主な発生場所はドブ川や汚水溜めなど「汚い水がある場所」で、多くが人間の生活圏内で生まれます。そして、血を求めて私たちのところにやってくるというわけですね。

ユスリカが群れを形成する蚊柱というものがありますが、これが発生するような場所にはアカイエカも多く存在していると考えて間違いないでしょう。

参考ユスリカとは?蚊の中にも刺さないやつがいるが刺さないからと言って気を抜くな!

 

アカイエカが引き起こす感染症

糸状虫症(フィラリア)

フィラリアというのは一種の寄生虫で、主に犬、猫、フェレットなどがアカイエカに刺されることで感染してしまうことが懸念されています。

犬などに感染した場合は、血液の循環障害や呼吸器系統に異常が見られるようになり、散歩を嫌がるような仕草を見せたり、乾いたような咳をすることがあるそうです。

ちなみに日本では、まだヒトに感染した例は少なく、感染したとしても無症状であることが多いとのことでしたが、やはり寄生虫って聞くだけでも怖いので「無症状ならいいや」と捉えるのではなく、しっかりと対策をするようにしましょう。

 

アカイエカはデング熱・ジカ熱を媒介しない

最近ニュースなどでも取り上げられている感染症でもあるデング熱・ジカ熱ですが、日本でこれを引き起こす可能性を持っているのはヒトスジシマカであり、アカイエカに関してはこれを媒介するというデータはありません。

かと言って対策が不要というわけではなく、刺されたら腫れますし痒くもなるので、ヒトスジシマカ対策と併せてアカイエカ対策を行うことが望ましいでしょう。

 

まとめ

アカエイカのメスが産卵のために吸血行為を行う

主な活動時間は夜間で、明け方などの就寝中を狙ってくることが多い

夜間、涼しくなってからの犬の散歩などはフィラリアに注意

ちかくにドブ川などが無いお住まいであれば、あとは自分が水たまりなどを作らないようにすればいい話なので問題ないのですが、近くにドブ川があるような場合だと発生自体を食い止めるのは難しいかもしれません。

最も「流れている水が綺麗な水になれば、アカイエカは繁殖できなくなる」というのが、また何とも言えない皮肉のように感じますね。

いずれにしてもアカイエカについては「家に侵入させない」というのが、最も有効な対策法だと思います。忌避効果のあるアイテムを玄関に置くなどして、アカイエカを寄せ付けない環境づくりをしていきたいですね。

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