同じような環境にいるのに「なんで自分は蚊に刺されて、他の人は刺されていないの?」という経験がある人は少なくないでしょう。
よく言われているのは「O型の人は刺されやすい」とかですね。個人的には「それは刺して吸ってから気付く話だと思うけど…」って思ったり、思わなかったり。
ただ、数々の研究結果によって一定の「蚊に刺されやすい人」が存在しているのも、どうやら事実と言っていいでしょう。
というわけで今回は、蚊に刺されやすい人の特徴をまとめてみました。蚊に刺されないための対策法として、どうぞご覧ください。
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蚊に刺されやすい人の特徴
体温の高い人
個人的には「これも腕とかに止まって初めて分かる話じゃないの?」と思ったのですが、どうやら違うようです。
かと言って、蚊の目がサーモグラフィーのようになっているというわけでもなく、蚊は温度変化を感知するセンサーを持っており、この感度が人間のそれと比べて10倍もあるんだとか。
このセンサーを使って、人間の体周りの空気が温められていることを察知して近付いてくるんだそうですよ。
このような理由から太っている人、お風呂上がりの人、あとは妊婦さんなんかも狙われてしまう傾向が強いようです。
暗い色の服を着ている人
蚊に限らず多くの虫は暗い色に寄る傾向が強く、これは蚊においてもほぼ間違いないと言われている説です。
理由としては、蚊が黒を認識しているという話ではなく、紫外線領域の光の波長で色を見分けていると言われているので、蚊にとって心地良い雰囲気を感じてるのが黒ということなのかも。
あとは黒の方が太陽光を吸収するので、その影響で体温が上がって結果的に刺されやすくなってしまうという考え方もできますね。
お酒を飲んでいる人
お酒を飲むことで体温が上がり、呼吸も荒くなるので必然的に吐き出す二酸化炭素の量が増え、蚊に探知されやすくなってしまうという理屈です。
また、飲んだアルコールが体内で消化・分解される際に、呼気と一緒に大量の炭酸ガスを吐き出しているということもあり、蚊にとっては「お酒を飲んでいる人ほど分かりやすい宝の在り処はない」という状況なのかもしれません。
カラダの大きい人
身体が大きいということは、それだけ吐き出される二酸化炭素の量が多くなるので、蚊に探知されやすくなります。
女性と男性で言えば身体が大きいのは男性が多くても、体温が高いのは女性が多いこともあり、甲乙つけがたいと言ったところではないでしょうか。
ただし大人と子供に関しては、断然大人の方が刺されやすいそうです。
O型が刺されやすいというのはデマ!?
冒頭にも書きましたが、みなさんも1度は「O型の人が刺されやすい」という噂を聞いたことがあるのではないでしょうか。
これがもし本当なのであれば、蚊には血液型を見分ける能力が備わっているということになりますが、果たして実際のところは…?
今回は、色んな論文などを調査して徹底的に調べてみました。しかし、どれも「そういう説がある」というだけで信憑性に足るものはなく、まだ「有力説」と呼べる程度のレベルに留まっているようです。
実際に蚊は汗のニオイなども細かく嗅ぎ分け、特定の成分比を持つニオイを好むという研究結果もあるため、もしかすると「O型の人の体液にしか含まれない特殊な成分」に引き寄せられているのかもしれませんね。
まとめ
- 蚊に刺されやすい人は「体温の高い人」「吐き出す二酸化炭素の量が多い人」
ある程度は予防もできそうですが、最終的には「蚊の裁量次第」みたいな部分もあるため、やはり蚊が嫌う何かを使用して、蚊に刺されないような工夫をするというのが最も効果的ではないでしょうか。
最近はジカ熱やデング熱などの感染症も取り沙汰されているので、単なる虫刺されとして片付けることも難しくなっています。
自身の健康を守るためにも、しっかりとした蚊対策・虫刺され予防を心掛けましょう。