蚊に刺された跡が痒くなる理由とは?痒みを抑える効果的な方法も紹介

蚊を代表する虫刺されの多くは痒みを伴います。

虫に刺されるということだけでも気持ちの良いものではありませんが、感染症のリスクは当然として、この痒みが不快だという人も少なくないでしょう。

ですが「なぜ蚊に刺されると痒くなるのか」をしっかりと理解している人は、そんなにいないんじゃないかと思いました。

というわけで今回は、蚊に刺された跡が痒くなる理由とその痒みを抑える効果的な方法について紹介していきたいと思います。

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目次

蚊に刺された跡が痒くなってしまう原因・理由とは?

蚊は人間から血を吸うために、とある工夫をしています。

1つは「針を刺した時に痛みで気付かれないようにする」ということ。そしてもう1つが「血液が固まらないようにする」ということです。

人間の血液には外気に触れると固まるという性質があるため、これを阻害することで快適に好きなだけ血を吸ってしまおうという魂胆なんですね(なんて嫌な奴なんだ)。

その時に、人間の血液を固まらないようにしているのが蚊の唾液に含まれるヒスタミンという成分で、これが人体に入るとアレルギー反応を引き起こし、これが痒みに繋がってしまうというわけです。

 

虫刺されの痒みを抑える効果的な方法

かゆみ止めを使用する

最も簡単で高い効果が望めるのは「かゆみ止めを使用する」という方法です。

前項では、痒みを引き起こしているのは蚊の唾液に含まれるヒスタミンに対するアレルギー反応だと書きました。つまり、これに対抗するための薬を使えば、ある程度の痒みが抑えられるということになります。

例えば、私の中では虫刺されに使用できる薬として有名なのは「ムヒ」なのですが、これに使用されているかゆみ止めの成分が「ジフェンヒドラミン」という抗ヒスタミン剤です。

ちなみに抗ヒスタミン剤はあくまで痒みを抑える効果しかないため、虫刺されによる炎症もどうにかしたいという場合はステロイド剤を使用することになります。

 

患部を冷やす

患部を徹底的に冷やすことで、痒みなどの感覚を麻痺させてしまうという方法です。

蚊に刺されてしまった場合は患部が腫れ、総じて熱を持っている状態になっていることが多いため、炎症を鎮めるという意味でも効果的な方法だと言えるでしょう。

虫刺されは夏に多いので、夏には最も取りやすい対処法の1つかもしれませんね。

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絆創膏、ガーゼなどで患部を保護する

これは主に、痒みを抑えるというよりは「痒みに身を任せて患部を掻き毟らないための対策」です。

大人と子供を比較すると、どうしたって子供は痒みを我慢できないでしょうし、掻き毟ってしまうことで皮膚が傷付き、そこから雑菌が入ってしまう可能性も考えられます。

掻き毟らなければ痕になってしまう可能性も低くなるでしょうし、痒みに悩んでいる子供には「消毒して抗ヒスタミン剤などを塗ってから、あとは直接手で掻き毟ったりしないように対処してあげる」ことが望ましいですね。

ちなみに、大人と子供では虫刺されに対するアレルギー反応も異なってくるので、子供の方が痒いと感じることが多いです。

痒みに悩んでいる子供を見た際は「自分が刺された時よりもずっと痒い症状が起きている」と判断し、頭ごなしに「掻くな!」と言うのではなく、優しくしてあげてください。

 

「爪でバツ印を付ける」という方法はNG

蚊に刺されて痒くなってしまった部分を、爪で力強く押し付けるという行動を取ったことがあるという人は、意外と多いのではないでしょうか。私もよくやっていました。

ただしこれは、痒みよりも痛みに対する意識が強くなっているだけで、氷などで感覚を麻痺させる方法とはまた違う勘違いを引き起こしていると言えるでしょう。

例えるなら「手を怪我してしまって痛いのが気になるから、もっと大きな怪我を足に負う」というような感じ。「確かに手の痛みは薄れてるような気もするけど…」みたいなやるせなさを感じます。

 

まとめ

  • 蚊に刺されたときは「かゆみ止め」を症状に応じて使い分けよう
  • 薬を使うのが嫌なら、患部を冷やすのが効果的

薬を使うことに抵抗のある人がどの程度いるのかは分かりませんが、そういう人は氷などを使用して痒みを麻痺させるのがもっとも安全で高い効果が見込める方法だと思います。

同じ「痒みを誤魔化す方法」でも、爪でバツ印を付ける方法は余計に痒くなってしまいますし、肌に痕が残ってしまう可能性も高くなるため、絶対にしないようにしましょう。

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