ヒトスジシマカとは?デング熱やジカ熱を引き起こす憎いやつ!

みなさんは「蚊」と聞いたら何の蚊を思い浮かべますか?

私は間違いなくヒトスジシマカです。俗に言うヤブカと呼ばれるやつですね。

もう本当にこいつらが大嫌いで、あの白黒の斑点模様を見ただけでも全身が痒くなってきます。

そして、敵を制するにはまず敵を知ることが重要…というわけで今回は、ヒトスジシマカの生態や特徴について簡単に説明したいと思います。

ヒトスジシマカの画像を取り扱っています。気分を害する方はそのままブラウザバックしてください。

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目次

ヒトスジシマカとは?

体長が4mm~5mm程度の、黒い体に白線が入って縞模様をしている蚊です。

元々は雑木林や竹林の水場に生息していましたが、今は藪・墓地・公園・人家など「適度な水さえあればどこにでも生息する」というようなイメージがあります。

植木鉢などの受け皿に溜まっている水でも発生・繁殖するため、玄関などで植物を栽培しているという人は注意しましょう。

日本での出現期は5月から11月頃にかけて。昼行性ですが、早朝と夕方に特に活発に活動すると言われています。

 

ヒトスジシマカは産卵のために吸血する

割と一般常識のような気もしますが、知らない人は知らないんじゃないかと思います。

実は蚊は「産卵のために吸血をする」という生き物です。愛する我が子に栄養を与えるために、自らがリスクを冒して吸血行為を行い、栄養満点の血を吸いにくるというわけですね。

つまりメスの蚊、それも繁殖期の個体しか刺しません

しかし、肉眼でオスかメスかを見分けることは難しく、しかも「血を吸いに来たメスを追いかけてオスも飛来する」という特徴があるため、基本的には群がってきたからメスというわけでもないので注意が必要です。

 

ヒトスジシマカの寿命について

  • 卵期間 :2日~5日
  • 幼虫期間:7日~10日
  • 蛹期間 :3日~5日
  • 成虫寿命:1ヶ月程度

ヒトスジシマカの生態サイクルは上記のような感じです。

産卵期のメスしか刺さないと聞けば「そんなに刺されるタイミングってないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、やつらは1ヶ月程度の寿命ですし、1度の産卵でおよそ80個程度の卵を産むと言われています。

特に産卵が目的で吸血するということは、私たちが家で寝ている時などに刺されたときは「私たちの生活圏内で産卵する可能性が高い」ということですから、それらを孵化させないような工夫も必要だといえるでしょう。

 

ヒトスジシマカが引き起こす感染症

デング熱

  • 症状:発熱・頭痛・筋肉痛・関節痛、はしかの症状に似た特徴的な皮膚発疹
  • 潜伏期間:ほとんどの場合は4日から7日で発症

最近になってニュースで名前を聞くようになったデング熱。しかしデング熱の多く(8割程度と言われている)は自覚症状がないようで、意外と身近な感染症かもしれません。

私は医学関係者ではないので詳しくは分かりませんが、デング熱に侵された人の一部がデング出血熱というのに移行する場合があり、この場合は出血などを伴う重い症状になるようです。

デング熱に感染したヒトから吸血したヒトスジシマカにウイルスが伝染し、その後の産卵によって産まれた蚊の10%がデングウイルスを所有しているんだとか…こ、怖い。

 

ジカ熱

  • 症状:軽度の発熱、結膜充血、筋肉痛、関節痛、頭痛、斑点状丘疹
  • 潜伏期間:数日から1週間が濃厚とみられている(不確定)

こちらも最近になってニュースで聞くようになった感染症ですが、主にヒトスジシマカを通じてウイルス感染します。

デング熱と一緒で多くの場合は自覚症状がなく、その症状の重さもデング熱に比べると軽いのが特徴で、入院するケース自体が珍しく、全世界でも死者は確認されていないようです。

 

まとめ

ヒトスジシマカのメスが産卵のために吸血行為を行う

主な活動時間は日中で、特に早朝や夕方になると活発に動く

ウイルスを持っている蚊に刺されることで感染症のリスクがでてくる

昔は「たかが虫刺され程度」というようなものでしたが、最近は感染症のリスクなども出てきて、簡単に「たかが虫刺され」とは言えなくなってきています。

ヒトスジシマカは暑い時期に発生し、活動するようになりますが、それと同時に私たちも肌の露出が増えたり、アウトドアやレジャーなど屋外で活動する機会も多いです。

100%防ぐということは難しいかもしれませんが、今は数々の虫よけグッズが出回っていますので、心持ち次第でそのリスクは限りなくゼロに近づけることができるでしょう。

くれぐれもヒトスジシマカに気を付け、快適な夏をお過ごしください。

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