夏になると、コバエの発生に頭を悩ませているという人も多いのではないでしょうか。そして「コバエ対策グッズを購入したのに全然効かない!」という人も少なくありません。
実は意外と知られていないのですが、コバエにも種類がいるんです。グルメな奴もいれば、何でも食べる奴もいますし、明るい場所を好む奴もいれば、狭くて暗い所を好む奴など実に様々。
つまり「コバエの種類によって、正しい対策をしてやらないと、ちゃんとした効果は得られませんよ」ということです。
そこで今回は「今、自分を悩ませているコバエの種類は何なのか」を知ってもらいたいと思います。そしてコバエの種類が特定出来たら、それに応じた正しい対策を取るようにしてみてください。
コバエの種類を解説していくうえで、コバエの画像を取り扱っています。
食事中の方やコバエ画像に大きな不快感を示す方は、ブラウザバック推奨です。
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コバエの種類について
ショウジョウバエ
- 体長2mm~3mm程度
- 目が赤い種が多い
- キッチン周辺に発生しやすい
3000種類を超えるとされており、日本には約260種類が生息していると言われているのが、コチラのショウジョウバエ。種類が多すぎることもあって、一般的にショウジョウバエと呼ぶ際は「キイロショウジョウバエ」を指していることが多いです。
研究機関でも用いられていることが多く、その理由は「一世代にかかる時間が2週間と、極めて短いから」とのこと。言い方を変えると、非常に繁殖能力が高いということになります。
そのため、お家で一度でも大量発生されてしまうと、根絶やしにしない限り増え続ける恐れがあるということです。
自然界では熟した果物、樹液、天然の酵母を食料とするため、お家で常温保存している野菜やキノコ、果物類(特にバナナなど)には要注意。
酵母は果実や樹液を代謝してアルコール発酵を行うため、ショウジョウバエは酒や酢などのニオイに誘引されやすいという特徴を持っています。
そのため、ニオイでおびき寄せて溺れさせたり、ニオイでおびき寄せて殺虫成分で退治するタイプのトラップが有効と言えるでしょう。
参考目が赤いコバエの正体「ショウジョウバエ」を駆除する方法とは?
ノミバエ
- 体長2mm程度
- 食品に直接卵を産み付ける
- コバエトラップなどに強い
俊敏で軽快な動きが特徴的で、ぴょんぴょん跳ね回るような動きをすることが多いです。一時、ヒアリが来日した際は「ヒアリの天敵」として脚光を浴びました。
こいつの厄介な点は、見た目が不快なことよりも何よりも「食べ物に卵を産み付ける」という部分。それを私たちが知らずに食べてしまうと、ハエ症と呼ばれる体調不良に繋がります。主な症状は下痢、腹痛などです。
それから、市販されている殺虫剤やコバエトラップなどにもある程度の耐性を持っており、コバエの中でも極めて厄介な存在と言えるかもしれません。有効なのは「粘着式のコバエトラップ」や「電撃殺虫器」など。
一般家庭では生ごみ、清掃していない排水管、風呂場の浴槽下、ペットの糞などから発生することがあります。
キノコバエ
- 体長1mm~2mm程度
- 観葉植物などの周りで発生することが多い
キノコバエという名称ですが、どちらかと言うと見た目的には「蚊」に近いのが特徴です。
森林などに生息しており、一般家庭への侵入経路としては「植物に与える有機肥料」などを通して、間接的に侵入してくることが多いと言われています。観葉植物などを置いている環境下では要注意。
対策としては、観葉植物の鉢の上の方だけでも無機質の用土に替えるとか、化学肥料を使うなどが有効です。
チョウバエ
- 体長1mm~5mm程度
- 蝶や蛾に似た見た目をしている
- 排水口などの水回りで発生することが多い
遠目に見るとハート型を逆にしたようなカタチをしており、他のコバエ類と比べて体長が大きいのが特徴です。
ぬめり等が発生している配管などで繁殖、発生することが多く、田舎に住んでいる人ならご存知であろう「ボットン便所」なんかでも見られる個体で、他には「ユニットバスのエプロン内」「洗濯機の防水パン」「臭気トラップ」などの水回りで発生する可能性があります。
ピレスロイド系の殺虫剤も効きますし、水攻めなども有効。配管などはぬめりを発生させないように適時、薬剤を使った洗浄が望ましいですが、熱湯などでも対策可能です(配管の材質によっては熱に弱い物もあるため注意)。
参考水回りで発生したコバエがチョウバエなら殺虫剤が効かないかも!
まとめ
- コバエ対策をするなら、コバエの種類に応じた正しい対策を
例えばあなたにとって、淹れたてのコーヒーってどんな香りがしますか?良い香りだと答える人もいれば、全然興味がないという人もいるでしょう。
コバエも一緒です。ニオイで誘引するタイプの対策をしたところで、それに引っ掛かるコバエと引っ掛からないコバエがいます。
まずは敵を知ることから。そして正しい対策をして、快適な生活を取り戻せるように頑張っていきましょう。