「蜂のオスは刺さない」というのは安心できる要素ではない!35億がオトコだと思うな!

蜂が近くを飛び回ると、ブーンという羽音にはもちろん迫力を感じますし、黄色と黒のコントラストに恐怖感を煽られるという人も少なくないでしょう。

理屈では「危害を加えなければ襲われない」「急に逃げたりしては、蜂も怖がって襲ってくるかもしれない」ということを理解しているのですが、なかなか簡単にはできませんよね。

そんな中、ある一部の人は「蜂はメスしか刺さないから、その蜂がオスだったら刺されることはないぞ!」と言います。確かにこれは間違いではありません。

しかし、その蜂が我々の社会と同じ男女比率と思っている人も多いのでは?世界に男は35億いるかもしれませんが、それは果たして蜂の世界でも同じなのでしょうか…。

そこで今回は、蜂社会に関する基本的な事項を踏まえ「蜂のオスは刺さない」というのが安心できる要素ではないということを書いていきたいと思います。

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目次

蜂はメスしか刺さないという事実

ハチの針は卵を産むための産卵管または、それが変化したものです。従って、産卵管を持たないオスの蜂は、針を持たず刺すことができません

ちなみに蜂の種類によっても攻撃的に刺しにくる種とそうでない種がおり、社会性という一種のコミュニティを形成して活動する蜂は、攻撃的に刺してくることがあります。

社会性の蜂といえばスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなどが有名で、割合で見れば日本にいる蜂で社会性の蜂と言われているのは全体の5%以下だそうです。

 

蜂の社会は女社会である

ちょっとでも蜂や蟻の生態に興味を持ったことがある人は知っていると思いますが、蜂や蟻には「女王」が存在します。

女王バチとか女王アリって聞くじゃないですか?でも王って聞いたことないですよね。このようなことからも分かるように、蜂の世界は完全なる女社会と言っていいでしょう。

女王バチが卵を産み、子供たちの身の回りの世話は働きバチが行います。そしてその働きバチもすべてメスです。

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働きバチか女王かを決めるのはエサの種類

一生を働きバチとして過ごすか、それとも女王になれるかというのは、幼少期に与えられたエサの種類で決まります。

栄養価の高いエサを与えられた、選ばれた蜂だけが女王になれるというわけです。

女王に選ばれることが幸せだとは思いませんが、小さい頃からご馳走を与えられて育てられるわけですから、期待されていることは間違いないでしょう。

 

オスの蜂はヒモ男!?

ハチを大きく3つに分類すると「女王バチ」「働きバチ」「雄バチ」の3種類となります。

わざわざ働きバチという種類が存在する以上、他の2種類は働きません。女王バチは子供を産むのが仕事ですからまだいいとして、雄バチは…?

ちなみに雄バチは人間社会で言うところの「ヒモ男」のような存在で、女王バチと繁殖するためだけに生きています。…いや、生かされています。

繁殖後のオス蜂は死んでしまいますが、交尾に成功して死ぬのがいいのか、交尾できずに巣に戻っても役立たずの烙印を押されて追い出されるのがいいのか…。

 

まとめ

蜂はメスしか刺さないが、大多数がメスなので大多数の蜂が刺してくるだろう

蜂全体で言えば、巣に近付いたりでもしない限り、刺してこない種類の蜂が大多数です。

しかし、スズメバチやアシナガバチといった蜂に対して「オスは刺してこない」と高を括るのはナンセンスでしょう。

見た目でオスとメスを判別したならいいですが、割合的に見たらほとんどがメスなので注意してください。

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